2009年02月27日

銀座眼科のレーシック患者の集団感染事件雑感

すでにご存知の方もいるかと思いますが、銀座眼科でレーシックを受けた患者さんが感染症集団感染というニュースです

19歳女性『失明の恐れ』 近視手術感染症 銀座眼科衛生管理ずさん
(2009年2月26日 朝刊 東京新聞−TOKYO Web)

東京都中央区の銀座眼科で、レーザー光線で近視を矯正するレーシック手術を受けた患者六十七人が感染性角膜炎を発症していた問題で、中央区は二十五日、うち二人が入院し、十九歳の女性は失明の恐れがあると家族が訴えていることを明らかにした。区は、滅菌器の不具合が一因とみており、銀座眼科に衛生管理について改善するまで診療を休止するよう指導した。厚生労働省は同日、レーシックを行う医療機関に院内感染防止の徹底を指導するよう都道府県などに通達した。
 区によると、同眼科で昨年九月から今年一月にかけて手術を受けた六百三十九人のうち、首都圏に住む十八−六十六歳の男女六十七人が十月から二月にかけて感染性角膜炎を発症した。目に直接触れる医療器具を高温高圧で滅菌する機械を更新したところ発症がなくなった。区は滅菌器の不具合で、滅菌処理が不十分になったとみている。汚れた器具と消毒済みの器具の保管場所が不適正で、手術室の衛生管理にも問題があったとしている。
 二月五日に千葉県の病院から銀座眼科で手術を受けた四人が角膜炎で通院しているとの連絡が区にあった。区は同月十八日以降、三回にわたり立ち入り調査し、二十日に手術休止の指導をした。溝口朝雄院長(47)は「患者には心よりおわびし、誠意ある対応を約束する」と陳謝した。
◆滅菌器点検一度もせず
 「安全で最高なレーシックを安価で提供します」。銀座眼科はインターネットのホームページで安さと安全性を強調。「平日は両眼九万五千円」「検査当日手術可能」とPRしていた。
 だが、日本眼科学会に所属する男性医師は「あまりにも安い」と疑問視する。通常は両眼で三十万円ほどかかるという。「学会のガイドラインに沿えば、検査当日のレーシック手術は一般的ではないと思う。事前に網膜剥離(はくり)や緑内障のリスクがないかなど検査をし、手術ができない場合もある」と指摘した。
 同眼科で使用していた滅菌器は、別の医院から譲り受けた。開院した二〇〇六年八月以降、一度も点検していなかった。昨年九月に手術した患者が、角膜炎になった。溝口朝雄院長は感染症の疑いがあると認識したが、その後も手術を続けていた。溝口院長は「医師として非常に問題があった。点検整備をきちんとしていなかったことは深く反省している」と述べた。
 今年一月に手術を受けた三十代の男性は「評判が良かったので受けた。三時間で終わった。院長からあまり説明はなかった」と話した。男性は手術後に目に炎症を起こし、地元の病院で治療を続けているという。
 レーシック手術 レーザーで角膜を削って屈折率を変え視力を回復させる手術。十数分と短時間で済むことや、痛みが少なく入院の必要がないというメリットがある。一方で効果に個人差があったり、細菌などが入って感染症が起こったりするケースもあるという。眼鏡やコンタクトレンズが不要になるため、スポーツ選手にも手術を受ける人が多い。


現在は、銀座眼科は保健所の指導の下、営業を自粛中ということです。



拙ブログの見解を申しますと、現段階では原因は調査中であるため、まずは原因の究明を十分にしていただきたいという事があります。

ただし、今の所、医療器具の滅菌が不十分であったことが原因という説が有力のようですので、その情報に基づいて、以下見解をまとめたいと思います。

この銀座眼科は、レーシックを低価格で提供することを売りにしたクリニックで、割引チケットを使えば、10万円以下での視力矯正が可能だったようです。



実に割引チケットで通常価格の5〜10万円もディスカウントになります。



さらに、紹介キャンペーンも行っており、紹介者に最大3万円のキャッシュバックと、被紹介者は5000円割引がなされていたようです。



これらは品川近視クリニックがいち早く導入した低価格化戦略手法で、それらを踏襲するマーケティングを行っていたといえるでしょう。

拙ブログでは、これまでレーシックの低価格化戦略のメリットとデメリットについて、何度か言及してまいりましたが、今回の事件は低価格化戦略の弊害が顕著に現れた事例ではないかと思います。

低価格化戦略では、薄利多売が原則となるため、多くの患者さんを手術する必要があります。

これが順調に患者数が増えている間は特に問題ないのですが、患者数が頭打ちになってくると、経営戦略の見直しを迫られることになります。

現在のレーシック業界はまさにそれで、多くのクリニックが価格競争の波に飲み込まれた結果、従来の低価格化戦略からの見直しに直面しているのではないかと思います。

その方向性は大きく価格の見直しと医療サービスの見直しの2つあるのですが、今回の事件は「医療機器のメンテナンスの不備」ということで、結果的に医療サービスの低下による事例と位置づけられるでしょう。

ここ最近、低価格化戦略をとるクリニックの不祥事が新聞や雑誌で取り上げられることが多いですが、これはもはや一クリニックの問題ではなく、レーシック業界全体の問題といっても過言でないかもしれません。。

こうした状況は、レーシック先進国のアメリカでも起こりましたが、アメリカでは業界全体で対策を協議し、レーシック業界の衰退を食い止め、見事に復活したという実績があります。

日本でも、業界全体で対策を協議し、何らかの対策を講じる時期に来ているのではないかと思います。

何はともあれ、手段感染の被害にあわれた皆さんの回復を祈るばかりです。

p.s.
今回の事件では失明の恐れがある患者さんもいるということですが、私がレーシックを受けた神戸クリニックでは角膜移植保障制度という制度がありますので、ご参考まで。

レーシック 視力回復


 

 


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posted by でぃえら at 01:28 | Comment(0) | TrackBack(0) | レーシックニュース | お問合せ
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