検査が終わると,ちょうどクリニックがお昼休みの時間になったため、VISX Star S4 IRを見せてもらいました.カスタムビューでは,WaveScanで収集したデータをフーリエ解析することで,その人特有の眼の歪み(収差)を解消するために最適な照射パターンが決定され,VISX Star S4 IRへとデータが送られます.
またカスタムビューの一番の特徴は,WaveScanから送られたデータと手術時のデータを最大限活用して,正確に照射するためのシステムが充実していることにあり,以下の3つのシステムが装備されています.
- Iris Registration
- 3-D Active Trak
- Variable Spot Scanning
カスタムビューでは,検査時の条件と手術時の条件が異なるため,その環境条件の違いにおけるデータの補正を行うことで,レーザーの照射の正確性を向上させるためのシステムであるIris Registration(IR)を備えています.
IRでは,眼球の旋回の補正と瞳孔の中心の補正を行います.
前者は検査時の姿勢(座位)と手術時の姿勢(横臥)の違いに起因する眼球の旋回(平均2.2°)を補正するもので,IRは検査をしたときの眼の虹彩の模様と,手術時の虹彩の模様を照合し,位置のずれを瞬時に解析し,自動的にレーザー照射角度の補正を行います.
後者は,検査時の部屋の明度と手術室の明度の違い,あるいは検査時の精神状態と手術時の緊張状態の違いによって,瞳孔径の変化による瞳孔の中心のずれを補正するもので,検査時の瞳孔径と,手術時の瞳孔径を照合し,照射径の中心と瞳孔の中心を自動的に補正します.
⇒Iris Resistration動画
レーザー照射中の眼の動きを縦横方向だけでなく,前後の動きも含めて立体的に捕捉し,レーザーを自動追尾照射することで,レーザーの照射の正確性を向上させるシステムです.
一定範囲を超えて動いた場合には自動的に照射を停止する 安全装置も備えています.
レーザーの照射径の大きさを0.65mm〜6.5mmの範囲で変化させながらレーザー照射を行うことで,より精密なレーザー照射を行うためのシステムです.
これにより,広い面を切除したいときは大きな照射径で照射時間を短くし,より細やかな切除がしたい場合は照射径を小さくすることで,複雑な形状の角膜を正確に矯正することができます.
⇒Variable Spot Scanning
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