2005年06月23日

LASIKネット放浪記(1)―イントラレーシックはレーシックを超えたのか?

レーシックを検討されている方の中には,

イントラレーシック」という言葉耳にしたことがある人も多いだろう.

イントラレーシックとレーシックの大きな違いは「フラップの作り方」にある.

レーシックがマイクロケラトームというカンナのような器具でフラップを作るのに対して,

イントラレーシックではフラップをレーザーで作る


ただし,このイントラレーシックについては,

推進派と慎重派で議論がわれているのが実情である

そこで双方の意見を調査してみた.


まず,調査に当たっての注意点を以下にまとめる.

  1. 定義
    本調査では,「イントラレーシックを実際に行っている病院」を「推進派」とし,「レーシックは行っているが,イントラレーシックは行っていない病院」を「慎重派」 と定義する

  2. 調査対象
    (1)の条件を下に,「推進派」として3病院(A,B,C),「慎重派」として5病院(D,E,F,G,H)を抽出

  3. 調査方法
    ホームページおよびメール等でのヒアリングにより,情報を収集する

  4. 注意事項
    本調査はあくまでも情報提供を意図しており,イントラレーシックを推進するものでも,反対するものでもない.



さて,調査した病院で,イントラレーシックを推進する理由と慎重になる理由をまとめると,

推進派慎重派
・LASIKを受けることの出来る患者さんが増える
 (度数が重い人や角膜が薄い人や形状が極端な人でも受けることが出来る)

・高い安全性
 (フラップ作成もプログラム制御,強い吸引不要,安定したフラップの作成)

・高い視力矯正効果が期待できる
・手術時間の増加(フラップ作成に時間を要する)
・術後炎症(DLK)にかかる可能性
・術後のフラップの接着が遅い(切断面の荒さ)
・フェムドセカンドレーザーによるDNAの変異が発癌につながる可能性
・実施されて1年足らずの技術で安全性が十分確認できないため
・従来のレーシックとイントラレーシックで術後の視力の質に有意差は無い


となる.

まず,イントラレーシックによって,

角膜の厚みが薄い人や近視,乱視の度数が重い人でも,

LASIKを受けることが出来る
というのは大きな利点だ.

またフラップの作成自体もプログラム制御可能で,

機械的な失敗も軽減され,安全性が高まる
という理由も納得できる.

しかし,一方で,まだ技術的な歴史が浅く,フラップの作成に時間がかかったり,

術後フラップが癒着する時間がかかる
というデメリットが生じるようである.


問題となるのは,視力矯正の効果についてで,

推進派は「高い効果が期待できる」としており,

慎重派は「LASIKと効果はさほどかわらない」と意見が異なる.

推進派の中には,平均回復視力や再手術率など独自の基準によって,

視力矯正効果を定量的に評価しているところもあるが,

LASIKとIntra-LASIKでは,比較するサンプル数が異なり,

バイアスが生じることが予想されるため,

同じ条件下で比較がなされているかというと必ずしもそうでないだろう.
(参考情報としては有用である)

適切に技術を比較する基準などが今後必要と考える.


ここで,個人的な見解を述べさせてもらえば,

イントラレーシックによって,

レーシックを適用できる患者さんが増える

点は大きなメリットで,将来的に有望な技術であるといえる.

ただし,現状においてはまだクリアになっておらない問題点があることも事実であろう.

そのため,推進派はイントラレーシックのメリットとあわせて,

こうした問題点や不確実性についても説明する責任がある.


※現在,私が目を通した範囲では,推進派の病院のホームページではイントラレーシックの不確実性について十分な説明がなされてなかったと思います.ただし,実際にイントラレーシックを受ける患者には説明をしているかもしれませんが,確認は取れておりません.(もしイントラレーシックを受けて,こういった説明を受けたという人がいらっしゃいましたら,ご連絡頂ければ幸いです)

では,こうした現状において,私が「イントラレーシック」を受けるかどうかというと,

答えは「NO」だ

その大きな理由は,私の角膜は厚みも,形状も,度数も,通常のLASIKに適応範囲内にあるからだ.

イントラレーシックは不確実な問題をはらんでいる可能性がある.

LASIKは確実性の高い問題(合併症)はあるものの,多くの場合,解決法がわかっており,

信頼性という点において,私にとってはレーシックの方がよいと思うからだ.

加えて,イントラレーシックの場合は,通常のレーシックに費用が上乗せされることが多い.

しかし,視力矯正効果については,

通常のレーシックに比べて効果的という科学的な検証はまだ不十分と考えられ,

コストパフォーマンスという点ですぐれているかというと疑問が残るのも,理由の一つとなろう.

※ただし,これはあくまでもLASIKが適応可能な患者の立場からの意見であり,何らかの理由でLASIKが受けられない人は,選択肢の1つとしてイントラレーシックを検討する価値は十分あると思います

結論として,今のところ

イントラレーシックはレーシックを超えた部分もあるし,越えてない部分もある
 
というところが妥当な線だろう(-_-)


※本記事は,情報提供を目的とした現段階での私見であり,イントラレーシックを否定するものでありません.
またレーシックが適応可能な人がイントラレーシックを検討される場合は,上のような情報を頭に入れた上で,検討されることをお薦めします.


裸眼生活始めませんか?「資料請求」レーシック専門視力矯正クリニック【神戸クリニック】東京・神戸・小倉



  <1/2/3/4>  次へ>>





 

 


Copyright © 2005-2006 LASIK体験者によるレーシック入門 All rights reserved.

この記事へのコメント
で造えらさん、こんにちは。
先日のカンファレンスでは懇親会以降の2次会からが濃かったようで…。
杏子収穫さえなければと残れたのにと、いまだにザンネン!です(笑)

ところで、レーシックを受けようと検討中ですが、でぃえらさんのブログで・験談や新しい情報などを得て参考にさせていただいています。
まだ簡易検査しかしていないので、いずれにしても文字のブレが「乱視」なのか「老眼」なのかをちゃんと検査をしていただいてから…にしたいと思います。
Posted by サハラ at 2005年06月23日 17:08
サハラさん>
おはようございます
僕は2次会はA玉さんたちと,
ファミレスですごしました^^

サハラさんは今裸眼でも問題ないようですので,
特に不自由を感じてなければ,
無理して受ける必要はないと思いますよ^^;A
Posted by でぃえら at 2005年06月24日 08:26
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

この記事へのTrackBack URL

トラックバックは管理人の承認後に表示されます.

承認の基準については,本ブログのトラックバックポリシーをご確認いただけますようお願いいたします.

×

この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。